学会大会の事前お申し込み(早期割引)は11月10日(金)までです。
11月11日(土)以降もお申し込みはできますが、通常参加費となります。
大会長挨拶
「アクションメソッドの可能性をひらく」という大会テーマのもと,日本心理劇学会第29回大会を,東京四ツ谷の上智大学で開催します。JR四ツ谷駅の麹町改札口をでると,目の前には東京には珍しい広い空が広がっています。大会が開催される12月には,上智大学横の聖イグナチオ教会のイルミネーションが皆さんをお迎えするはずです。
本学会では心理劇を「サイコドラマ,ソシオドラマ,ロール・プレイング,プレイバック・シアター等,即興的技法やアクションメソッドを用いて行う,治療的,教育的集団技法の総称である」と定義し,様々な方法を一括して「心理劇」と表記しています。学会会員の職種も,医療,心理,社会福祉,教育,矯正など,さまざまです。この多様性が本学会の特色でしょう。今大会では,「アクションメソッドの可能性をひらく」というテーマを掲げました。第30回大会を前にして,いわゆる狭義の心理劇,サイコドラマよりも広い視野で,アクションメソッドの持つ可能性を考える機会となればと思っております。
私は,アクションメソッドのもつ治療・教育的な力の一つは,「こころの中のイメージ(それは抽象的なものから具体的なものまでを含みます)を,目の前に浮かび上がらせる力」であると考えています。グループという場で「見えないものを見えるもの」とすることによって,私たちは,個人の「こころの中のイメージ」を一緒に体験し,さまざまな治療・教育的な変化に関わることができるのです。今回は特別講演に中村紀子先生をお招きすることができました。心理アセスメントの結果を用いて「こころを見える形にして関わる」中村紀子先生の卓越した手腕からは,多くの刺激的な学びがあるでしょう。
大会2日目の午前は,事例検討や大会企画ワークショップを予定しています。また,午後のシンポジウムには,大会テーマを語るのにふさわしい魅力的なシンポジストに登壇していただけることとなりました。一日目のワークショップ発表,二日目の口頭発表は,例年通り会員のみなさんの活躍の場です。
大会として懇親会の開催は予定しておりませんが,大学近くの「思い出横丁」ならぬ「しんみち通り」で,ぜひ「夜の学会」もお楽しみください。大勢の参加を,運営委員一同,ここ四ツ谷の上智大学でお待ちしております。
日本心理劇学会第29回大会大会長 佐藤 豊
大会概要
日程
2023年12月16日(土)〜17日(日)
会場
上智大学四谷キャンパス
テーマ
アクションメソッドの可能性をひらく
アクセス
〒102-8554
東京都千代田区紀尾井町7-1
JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線 / 四ッ谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩3分
大会プログラム
—1日目—
特別講演
「Making the Invisible Visible」ー自分との繋がりを求めてー
中村紀子(中村心理療法研究室,治療的アセスメント・アジアパシフィックセンター)
大会長講演
見えないものを見る 語られない声に耳をすます-アクションメッドの治療・教育的な力−
佐藤 豊 (防衛医科大学校)
ワークショップ発表
WS1:「増野式サイコドラマ」を体験する~参加者全員で主役を輝かせる「魔法のレストラン」~
発表者:登坂寿美恵・井上清子・豊田英子・柴田礼子・河島京美・諸藤真美(増野式サイコドラマ研究会)
WS2:インタビューはいのち~サイコドラマのインタビューの焦点~
発表者:中込ひろみ(PALラボ・東京&宇都宮)
WS3:増野式曼陀羅サイコドラマとサイコドラマにある曼荼羅~「君達はどう生きるのか」~
発表者:牧 裕夫(作新学院大学人間文化学部)
WS4:コンステレーション技法の心理劇~基本と臨床的応用~
発表者:前田英樹(さっぽろ駅前クリニック発達障害ワークサポートプラザ)
WS5:メタバースを用いた心理劇の可能性と課題(2)
発表者:横山太範(さっぽろ駅前クリニック北海道リワークプラザ)澤田欣吾(東京大学相談支援研究開発センター)松村雅代(株式会社BiPSEE、高知大医学部)筒井一希(東京福祉大学大学院)
WS6:怒りを表現する技法を考える
発表者:石川淳子(さっぽろ駅前クリニック)
—2日目—
口頭発表
詳細が決定次第掲載いたします。
大会企画
① 教育講演
「認知行動療法におけるスキーマの理解と介入─標準的な認知行動療法とスキーマ療法の視点から─」
毛利 伊吹(上智大学)
② 大会企画ワークショップⅠ
「ODは本当にPDか?~シナリオ・ロールプレイでオープンダイアローグを体験してみよう~」
山登 敬之(明治大学)
③ 大会企画ワークショップⅡ
「つながる・つなげるためのロール・プレイング─いじめを予防するために─」
安藤 嘉奈子(共立女子大学)
事例検討*会員のみ、限定30名
発表者 中村 亜紀子(さっぽろ駅前クリニック)
助言者 磯田 雄二郎(焼津病院)
シンポジウム
テーマ:アクションメソッドの可能性をひらく
佐藤豊(防衛医科大学校) 座長・オーガナイザー
岩城 衆子(文京区子ども家庭支援センター)
尾上 明代(立命館大学)
瀧本 優子(梅花女子大学)
諸江 健二(アンジェ心療クリニック) シンポジスト(五十音順)
日程表

留意事項
- 感染症拡大に伴う、大学の感染対策レベル引き上げ等の事情により、開催方法、プログラム内容等に変更が生じる可能性がございます。
- 感染症拡大防止の観点から、大学内での飲食を伴う懇親会の開催は予定しておりません。
- 宿泊・昼食等は、各自でご準備ください。
参加申し込みについて
事前登録は10月1日(日)〜11月10日(金)です。当HPの「参加申し込み」ページよりお申し込みください。
参加費
会員種別 | 料金 |
会員・準会員 | 事前申込(早期割引) 7,000円(通常参加費 8,000円) |
非会員 | 事前申込(早期割引) 8,000円(通常参加費 9,000円) |
学生(学部生及び修士) | 事前申込(早期割引) 5,000円(通常参加費 6,000円) |