大会長挨拶
「アクションメソッドの可能性をひらく」という大会テーマのもと,日本心理劇学会第29回大会を,東京四ツ谷の上智大学で開催します。JR四ツ谷駅の麹町改札口をでると,目の前には東京には珍しい広い空が広がっています。大会が開催される12月には,上智大学横の聖イグナチオ教会のイルミネーションが皆さんをお迎えするはずです。
本学会では心理劇を「サイコドラマ,ソシオドラマ,ロール・プレイング,プレイバック・シアター等,即興的技法やアクションメソッドを用いて行う,治療的,教育的集団技法の総称である」と定義し,様々な方法を一括して「心理劇」と表記しています。学会会員の職種も,医療,心理,社会福祉,教育,矯正など,さまざまです。この多様性が本学会の特色でしょう。今大会では,「アクションメソッドの可能性をひらく」というテーマを掲げました。第30回大会を前にして,いわゆる狭義の心理劇,サイコドラマよりも広い視野で,アクションメソッドの持つ可能性を考える機会となればと思っております。
私は,アクションメソッドのもつ治療・教育的な力の一つは,「こころの中のイメージ(それは抽象的なものから具体的なものまでを含みます)を,目の前に浮かび上がらせる力」であると考えています。グループという場で「見えないものを見えるもの」とすることによって,私たちは,個人の「こころの中のイメージ」を一緒に体験し,さまざまな治療・教育的な変化に関わることができるのです。今回は特別講演に中村紀子先生をお招きすることができました。心理アセスメントの結果を用いて「こころを見える形にして関わる」中村紀子先生の卓越した手腕からは,多くの刺激的な学びがあるでしょう。
大会2日目の午前は,事例検討や大会企画ワークショップを予定しています。また,午後のシンポジウムには,大会テーマを語るのにふさわしい魅力的なシンポジストに登壇していただけることとなりました。一日目のワークショップ発表,二日目の口頭発表は,例年通り会員のみなさんの活躍の場です。
大会として懇親会の開催は予定しておりませんが,大学近くの「思い出横丁」ならぬ「しんみち通り」で,ぜひ「夜の学会」もお楽しみください。大勢の参加を,運営委員一同,ここ四ツ谷の上智大学でお待ちしております。
日本心理劇学会第29回大会大会長 佐藤 豊
大会概要
日程
2023年12月16日(土)〜17日(日)
会場
上智大学四谷キャンパス
テーマ
アクションメソッドの可能性をひらく
アクセス
〒102-8554
東京都千代田区紀尾井町7-1
JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線 / 四ッ谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩3分
大会プログラム
—1日目—
特別講演
「Making the Invisible Visible」ー自分との繋がりを求めてー
中村紀子(中村心理療法研究室,治療的アセスメント・アジアパシフィックセンター)
大会長講演
見えないものを見る 語られない声に耳をすます-アクションメッドの治療・教育的な力−
佐藤 豊 (防衛医科大学校)
ワークショップ発表
詳細が決定次第掲載いたします。
—2日目—
口頭発表
詳細が決定次第掲載いたします。
大会企画ワークショップ
詳細が決定次第掲載いたします。
事例検討
詳細が決定次第掲載いたします。
シンポジウム
テーマ:アクションメソッドの可能性をひらく
佐藤豊(防衛医科大学校) 座長・オーガナイザー
岩城 衆子(文京区子ども家庭支援センター)
尾上 明代(立命館大学)
瀧本 優子(梅花女子大学)
諸江 健二(アンジェ心療クリニック) シンポジスト
日程表

口頭発表・ワークショップ発表の募集
お申し込み期間
7月10日(月)〜8月18日(金)【厳守】
口頭発表
1演題 25分(発表15分+質疑応答10分)
ワークショップ発表
1企画 120分(発表の目的を明確にし、質疑応答の時間を含むこと)
お申し込み
当ホームページの「口頭発表・WS発表申込み」ページよりお申し込みください。
参加お申し込みについて
事前登録は10月1日(日)開始を予定しております。
参加費
会員種別 | 料金 |
会員・準会員 | 事前申込 7,000円(当日参加 8,000円) |
非会員 | 事前申込 8,000円(当日参加 9,000円) |
学生(学部生及び修士) | 事前申込 5,000円(当日参加 6,000円) |